初期研修が2年終わると(終わりそうな時も)、どの科に行くか迷われるドクターが多いと思います。その中で、美容医療に進みたいドクターがいらっしゃるなら、私からワンポイントアドバイスがあります。
共立美容外科は老舗美容外科の1つとして30年近く美容医療業界を引っ張ってきました。私自身、総院長として数多くの医師の方と面接をし、数多くの美容医療に携わる医師と交友関係にあり、いろいろな美容外科医を見てきました。優秀な美容外科医に共通することは、美容医療一本ではなく、初期研修後に少なくとも2,3年は他の科で経験を積んでいることです。
どの美容クリニックでも共通して言えることですが、美容クリニックでは美容医療を教えることはできますが、一般診療を教えることはできません。そのため、美容外科しか経験したことのない医師は医療の幅が狭まってしまい、優秀な美容外科医になることは難しく苦労している医師が多いです。
今後20年、30年と美容外科医として活躍したい思いがあるなら、少なくとも2,3年は美容外科以外の科を大学病院や総合病院で経験を積んだ方がよいと思います。
初期研修終了直後から美容外科医になった医師と、美容外科以外の科目で一般診療を学んでから美容外科医となった医師とでは、10年後に大きく差が開きます。後者の方が優秀な美容外科医になれると思います。
初期研修後すぐに、高額な年収だからと言って、美容クリニックに就職するという考えもあると思いますが、長期的に生涯年収や技術、やりがいを考えるなら、初期研修終了直後は、美容クリニックには進まず、大学病院や総合病院に進まれた方がよろしいと思います。